気の置けない姉と2人で巡る韓国旅行。
韓国鐡道博物館を満喫した私たちは、さらに南へ向かいます。
繰り返しますが、
ここに書かれた情報は2018年8月のものですのでご注意ください。【過去の旅行記】
韓国へ飛んでみた① ~出発から一騒動~韓国へ飛んでみた② ~空港鉄道&電波問題~韓国へ飛んでみた③ ~ロケ地めぐり~韓国へ飛んでみた⑤ ~韓国版“てっぱく”屋外編~韓国へ飛んでみた⑥ ~韓国版“てっぱく”屋内編~

はしゃいだ後は気を落ち着かせましょう…(笑)
博物館ではしゃいだ私(と付いてきてくれた姉)は、義王(ウィワン)駅に戻り、カフェで小休止。
当初は韓国に接近していた台風を避けるため、このままソウルへトンボ返りする予定でしたが、
今は雨も風もなく、むしろ朝より晴れています。
これはまだ行けるんじゃないか??そう思った私たちは、夕方にソウルへ戻る計画に変更。
そして姉は、この変更プランを私に任せてくれました。
「何に乗りたい?」と聞く姉に、
「行きにKTXは乗れたけど、あれは在来線区間だったからスピード出なかったんだよね。
俺はヤツの本気が見たい(ほぼ原文ママ)」
こんな意味不明な言動でも理解してくれる姉尊し。
以前も触れたように、日本と違って在来線と新幹線(高速鉄道)の互換性が高い韓国では、
まるで高速道路と一般道を行き来するような感覚で走ることができるため、柔軟な走り方ができます。
その反面、運行形態が複雑すぎて、一体どの列車に乗れば高速線を走るKTXを体験できるのかわかりません。
ネットできっぷを買うことには慣れてきても、細かなルートを見極める術を持っていない私。
散々悩んだ末、現在地から南下して大田(テジョン)へ、そこからKTXで折り返すという計画を考えました。
奇しくも大田は、台風接近がなければ元々向かおうとしていた場所で、姉の大好きな俳優さんの故郷です。
結局のところ、巡り巡って当初のプランに戻るという形になりました。
大好きな俳優さんの生まれ故郷に行けるのならと、姉も大賛成。早速きっぷの手配を始めます。
そんな中、ちょっとトイレに行ってくる、と席を立った姉。
きっぷの手配を続けていると、急にスマホの反応が鈍くなりました。
…………まさか。
嫌な予感がした私は電波のマークを見ます。だんだんと弱くなっていくWi-fi。
あのバカ、Wi-fi持ったままトイレ行きやがった!! 頭の上に音符を浮かべ、ルンルン気分で歩く姉が目に浮かびます。
こうなったらスマホを握りしめて念じるしかありません。
止まれ!そこに止まれぇい!!!
……………程なくして、圏外になりました。
姉も途中で気づいたらしく、申し訳なさそうに帰ってきた姉に、精一杯のジト目をプレゼント。
小休止の後は、まだ列車までの時間もあったので、駅構内にあった鉄道関連の展示を見ることに。
(残念ながらそこでの写真はPC破損により消失しました…。バックアップ大事。)その後、少し早めにホームに下りて、しばしの撮り鉄タイムです♪
(一眼レフカメラを持って行かなかったので、ビデオカメラでの撮影です。)

いきなりやってきたムグンファ号。
先頭には、ドイツのSIEMENS社の協力を得て韓国のロテム社が製造した、8200形機関車が立ちます。

こちらは普通列車用の311000系。
かつては5000系を名乗っていたそうですが、改番されたそうです。

かつての花形特急列車のセマウル号。あの特徴的な流線型の機関車で牽く列車(DHC車)は運行を終了し、
現在は長項(チャハン)線でのみ、7300形機関車がムグンファ号の客車をグレードアップした車両を牽くスタイルになっています。
義王駅から2駅先の水原(スウォン)駅へ各駅停車で移動し、
そこからは私にとって初体験となる、韓国の電車特急「ITX-セマウル」号で大田へ向かいます。
(初めは客車特急の「セマウル号」と高速列車「KTX」、新旧の花形高速列車を…と思いましたが、
この路線のセマウル号は全てITX-セマウル号に置き換えられていました。)

韓国鉄道公社210000系「ITX-セマウル号」。(同日朝に見かけた同型車)

2014年に登場した比較的新しい車両とあって、車内も真新しさが残ります。
最高速度150km/hで軽快に走行する「ITX-セマウル号」。
乗り心地の良さに加え、鐵道博物館で力尽きたこともあって、私と姉は大半の区間で爆睡してしまいました。
そういえば、客車特急時代(DHC車)のセマウル号も乗り心地が良かったという話を聞いた気がしますので、
そこは電車特急にもしっかり引き継がれているのですね。
(ただ、かつてのDHC車は機関車に近い客車はあまり乗り心地が良くなかったらしいです…苦笑)

大田駅の手前で高速線と並走。帰りにはあそこを走れることを祈ります…。
(車両は韓国鉄道公社Korailの子会社SR社が運行する「SRT」。)
大田に到着した私たちは、今度は姉のガイドで地下鉄に乗り、数駅先の市庁駅へ。
(地下鉄の写真は、ホームドア完備で撮影が難しい上に、PC破損によりデータ消失…。)ここから歩いて10分ほどのところに、姉の大好きな俳優さんの行きつけのお店があるとのこと。

姉に連れてこられたのは、とあるビルの一角にある「テソンカルグクス」というお店。
有名な俳優さんの行きつけのお店とあって、店内にはその俳優さんの写真がたくさん。
午前中ははしゃぎまわる私を苦笑いしながら見ていた姉でしたが、ここでは完全に立場が逆(笑)。
周りを見渡してはニヤニヤしている姉を「ヨカッタネ~」などと言いながらあやしていると、お店の看板メニュー登場!

韓国でもお馴染みの麺料理、その名も「カルグクス」!
当時ダイエットをしていた身の私には少し多いぐらいの量でしたが、ここでは気にしない!(笑)
個人的に、コッテリネットリのラーメン等も好きですが、韓国の麺類は比較的あっさりしているのがGOOD!
カルグクスも例にもれず、あっさりしつつボリュームがあって、大変満足でした♪
姉の推し俳優さんイチ押しの食事でお腹を満たされた私たち。
食べ終わったら、再び地下鉄で大田へ引き返し、再びKTXに乗車します。
今度は高速線を体験できるのか??
(つづく)
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【追伸】
今回の旅の記録を、姉も公開しています。
私とは全く違う視点で書いてあって面白いので、こちらもぜひご覧下さいませ♪
『
弟と鉄道に揺られ二人旅(4) 遠出編』 (ブログ『
Yeongija』より)
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